殺す
殺される夢と同じで、変身願望を表わしています。殺す人もあなたですが、殺される人も実はあなた自身なのです。今の自分に満足していなかったり、現状が自分に不利な状況であったりすると、このような夢を見ることがあるようです。
殺す人も、殺される相手も自分の一人二役で、殺す夢に似ています。ただ、殺される夢との違いは、自分の中のコンプレックスやイヤな部分を切り捨てたいと思う一方で、その欠点やコンプレックスに未練を感じている点です。殺す相手は、切り捨てたいけれども未練がある性格などを暗示しています。
たとえば、夢で赤い服を着た恋人を殺した場合、恋人はあなたの役を演じているだけなので、赤い服に意味があります。
赤い服から何が連想されるかは、人によって異なりますが、一例を挙げると、赤ちゃんや女性らしさのイメージだとすれば、自分の中の子供っぽさ、あるいは女々しさなどを切り捨てたいと思いながらも、どこかにもうしばらくは持ち続けたい気持ちがあることが考えられます。
殺される夢と同様、人や世間に対する恨みや怒り、自分が理解されていない辛さ、または、批判や意地悪を受けているなどの被害者意識から、こうした夢を見ることがあるようです。このような殺す・殺される夢を見る時は、波長がかなり低くなっているので、幽界の下層界に迷い込んでいる可能性も。低い波長になってしまっていることを戒めているのかもしれません。〈江〉